女性ルート271って有名なパン屋だったのに、なぜ梅田店が閉店したんですか?今も営業してるって聞いたけど、どういうことでしょうか?



実は、ルート271は完全に閉店したわけではなく、2023年に「丹青(たんせい)」として生まれ変わったんです!船井高志シェフの深い決断と家族への想いが込められた物語があります!
朝日新聞によると、2023年5月に創業の地である大阪・高槻に移転し、「ROUTE271」の看板を捨てて「丹青(たんせい)」に改名したことが正式に発表されています。
この記事では、多くのファンから愛され続けたルート271が閉店に至った本当の理由と、新しい挑戦として始まった丹青の物語を詳しく解説します。
- ルート271梅田店閉店の本当の理由と背景
- 店名を「丹青」に変更した船井シェフの想い
- 現在の丹青の営業状況と人気の実態
ルート271閉店理由は?


梅田店は家族の負担が限界に達していた
Instagram公式投稿で船井高志シェフ自身が語った閉店理由は、多くの人が想像していたものとは大きく異なっていました。
「移転した理由は梅田店は家族の負担が大きかった事と、自身の経営するお店は家族経営になるべく近い形に縮小し、こだわりをもってパン作りに向き合いたかったからです」
梅田という立地の特性上、連日の大行列と高い売上を維持するために必要だった大規模な運営体制が、船井シェフの家族に過度な負担をかけていたのです。
経営規模の縮小は戦略的決断
パティシエント誌のインタビューでは、船井シェフが2020年時点で既に「スタッフの休みを月10日にする」という目標を掲げ、働く環境の改善に取り組んでいたことが明かされています。
しかし、梅田店の規模では理想的な労働環境の実現が困難でした。そのため、家族経営に近い形での運営を目指し、高槻への回帰を決断したのです。
品質へのこだわりを追求できる環境作り
「抱えているスタッフの人数も梅田の時とは違うのであれだけの種類、数は作れません」という船井シェフの言葉通り、丹青では商品数を絞り込む代わりに、一つ一つのパンにより深いこだわりを注げるようになりました。
あまから手帖の記事でも「作り方や材料のすごいパンが必ずしも旨いとは限らない。でも僕は『すごい』と『旨い』を両立させたい」と語られており、品質向上への強い意志が伺えます。
店名変更に込められた新たな挑戦への決意
ROUTE271のブランドイメージからの脱却
船井シェフが店名を「丹青」に変更した理由について、Instagram投稿で次のように説明しています。
「店名を変えたのはいい意味でも悪い意味でもROUTE271のブランドイメージが強く、新しいパン作りをするうえでそれが少し障害になると考えたからです」
「丹青」に込められた深い意味
店名の「丹青」は、情熱を感じさせる丹色と、パン作りに必須の理性を連想させる青を合わせたもので、「丹精を込める」という意味も込められています。
この名前には、感情と理性のバランスを保ちながら、心を込めてパン作りに取り組むという船井シェフの哲学が表現されています。
業界のレベルアップへの対応
「近年新しい食材、新しい製法を使ったパン屋さんが増えてきてパン業界のレベルもどんどん上がってきています」
船井シェフは業界全体の進歩を認識し、自身もさらなる高みを目指すために、過去の成功に縛られない新しいスタートを切ったのです。
現在の丹青:新生パン屋の人気と特徴


連日の行列は健在
2023年5月のオープン以降、丹青は早朝から行列ができる人気店として定着しています。食べログでの口コミでも「確かに並ぶのは大変だけど、それだけの価値はある」といった高評価が続々と寄せられています。
商品構成の変化と進化
丹青では商品の半分を総菜パンが占めており、レストランでの調理経験を活かした本格的なフィリングが特徴です。
人気商品例
- タマゴサンド(410円):だし醤油漬けの卵黄入り
- 丹青のバインミー:アジアンテイストの新作
- ホタテとマッシュルームのパセリバター焼き
営業体制と店舗規模
基本情報
- 営業時間:10:00~売切れ次第終了
- 定休日:不定休(SNSで確認要)
- 所在地:大阪府高槻市上田辺町
- 電話:072-600-2233
梅田店と比較して店舗規模は縮小されましたが、その分一つ一つのパンへのこだわりが深まり、家族経営らしい温かい接客が実現されています。
ファンからの評価と今後への期待
変化への賛否両論を乗り越えて
「今はルートが良かったと批判されることも多々ありますが、元々全員の賛同を得れると思ってもないですし、そういう声も当然あると覚悟はしてました」
船井シェフは変化への批判も想定内として受け止め、「今後は少しずつ変化していく丹青のパン達を楽しんでいただければ」と前向きに語っています。
スタッフを守る経営方針
Twitter上でのトラブルに対しても、「お店の大事なスタッフを守るために行動に移しました」と毅然とした対応を見せ、働く環境の改善への強い意志を示しています。
継続的な品質向上への取り組み
「年齢を重ね体力も落ちてきて、近くの物も霞んで見えなくなってきていますが、それでも更に美味しくを目指して日々研究、勉強しながらやっていけばまだまだ自分は伸びると思っています」
この言葉からは、現状に満足することなく、常により良いものを求め続ける職人魂が感じられます。
関連Q&A
ルート271はどこへ移転したのですか?
ROUTE271は、2023年5月10日、高槻市上田辺町18‑5に「丹青(たんせい)」という店名で移転・改名しました。
ルート271のオーナーは誰ですか?
船井 高志(ふない たかし)シェフです。
丹青高槻店の読み方は?
「たんせい たかつきてん」
丹青パンの定休日は?
不定休です。公式SNSで休業日を確認する必要があります。
まとめ
ルート271の閉店は、決して経営不振や人気低下が原因ではありませんでした。船井高志シェフの家族への配慮と、さらなる品質向上への強い意志が込められた戦略的な決断だったのです。
「丹青」として新たにスタートした現在も、連日の行列が物語るように多くのファンに愛され続けています。規模は縮小されましたが、その分一層深いこだわりを注げるようになり、船井シェフの理想とする「すごくて旨い」パンの追求が実現されています。
梅田の華やかさから高槻の落ち着いた環境へ。この移転と改名は、真の職人として歩み続ける船井シェフの新たな挑戦の始まりなのです。丹青で焼かれるパンには、これまで以上の情熱と技術が込められており、今後の進化がさらに期待される注目のベーカリーとして、多くのパン愛好家から支持され続けています。
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