画像引用元:ペットプラス公式サイト

ペットプラスって、なんであんなに値段が高いんですか?しかも、売れ残ってる子がいるって本当ですか…?



そう感じる方、実は少なくありません!価格の仕組みや“売れ残り”の背景には、表からは見えにくい構造と理由があるんです!
全国に展開する大手ペットショップ「ペットプラス」。清潔感ある店内と、可愛らしい子犬・子猫の展示で人気ですが、その一方で「価格が高すぎる」「売れ残った子がいる」「対応が悪質」といった疑問や指摘も数多く見られます。
本記事では、ペットプラスの価格設定や売れ残りの仕組み、そして「悪質」と言われる理由について、データや公的情報をもとにわかりやすく解説します。ペットを迎える前に、必ず知っておきたいポイントを整理しましょう!
- ペットプラスの価格が高いとされる理由とその内訳
- 「売れ残り」とされるペットの扱いと背景
- 「悪質」と言われる評価の実情と対処法
ペットプラスが高い理由と売れ残りの裏側


ペットプラスの価格が高い理由
料金に含まれる「安心パック」の存在
ペットプラスが他店と比べて割高に感じられる理由のひとつは、「安心パック」という独自のオプション制度です。これは、健康診断、ワクチン、寄生虫駆除、しつけ支援、ペット保険などをひとまとめにした総合的なサポートパックであり、ほぼ必須で加入が求められます。
項目 | 内容例(※店舗によって異なる) |
---|---|
健康診断 | 初期健康チェック、ワクチン記録の管理など |
寄生虫・感染症ケア | 駆虫薬の処置、ノミ・マダニ予防 |
ペット保険(初年度) | 医療費補助(※一定条件下) |
トレーニングサポート | 基本しつけガイドの配布・相談窓口あり |
合計金額の目安 | 約11〜15万円(本体価格とは別途加算) |
こうしたパックが必須化されているため、表面的な本体価格だけでなく、総額が大きくなる傾向があります。



ペット価格が20万円と表示されていても、安心パックや登録費を加えると30万円を超えることも少なくありません!
大手チェーンならではのコスト構造
ペットプラスを展開するAHB株式会社(Animal Human Bond)は、全国に170店舗以上(2024年時点)を展開する大手企業であり、各店舗で統一されたサービス基準と管理体制が敷かれています。
これに伴い、以下のようなコストが価格に反映されます。
- 全国共通の品質管理費
- 従業員の教育研修費
- 大型商業施設へのテナント費
- 法令遵守やコンプライアンス維持の経費
大手であるがゆえに発生する管理コストが、個人経営のペットショップよりも価格に転嫁されやすい構造です。



駅近くのイオンやアリオに店舗が多いのは便利ですが、家賃や施設料も価格に上乗せされていると考えましょう!
人気犬種・猫種+血統へのこだわり
ペットプラスで販売される多くの犬や猫は、純血種・人気種が中心です。チワワ、トイプードル、マンチカン、ノルウェージャンフォレストキャットなどは需要が高く、繁殖管理や血統書取得、ブリーダーからの調達コストが高くなりがちです。
また、海外由来の犬種や希少色(ミスカラー、レアカラー)などは、さらに価格が跳ね上がる傾向にあります。
犬種(例) | 平均価格帯(目安) |
---|---|
トイプードル | 25万〜40万円 |
チワワ(ティーカップ) | 30万〜50万円 |
フレンチブルドッグ | 40万〜60万円 |
血統書付き・人気種・子犬子猫の月齢が若いほど価格は上昇しやすく、ここに安心パックを加えることで、40万〜60万円になることも珍しくありません。
ペットプラスにおける売れ残りの実態
売れ残りとはどういう状態か?
ペットプラスに限らず、ペットショップでは一定期間内に飼い主が決まらない動物が「売れ残り」と見なされます。具体的には以下のような状況が該当します。
- 月齢が3ヶ月を超えた
- 体格が成長してきて「かわいさ」が減ると感じられる
- 販売価格に対して需要が見合わない
- 繁忙期(春休み・GW)を過ぎた
売れ残りと見なされると、価格が下がる・譲渡先の検討に入る・別店舗への移送などの対応が取られます。
売れ残りの動物はどうなる?
ペットプラスを運営する株式会社AHBでは、売れ残った子犬や子猫に対して、社員が引き取るなどの対応を行っていることが報道されています。
📌情報元:エキサイト
また、同社は動物福祉の観点から、動物愛護団体と連携し、物品の支援や去勢・避妊の実施など、生涯にわたる幸せなペットライフに向けたサポートを行っているとしています。
📌情報元:PR TIMES
これらの取り組みは、売れ残った動物たちが適切な環境で生活できるようにするためのものであり、殺処分や不適切な扱いを避けるための方策とされています。
つまり、店舗で売れなかった動物がすぐに「処分される」ということはありません。ただし、他の施設への移動や一時保護施設への転送などは現実的に行われています。



「売れ残ったら殺処分される」という誤解は根強いですが、実際は社内で適切な引き取り体制が組まれているようです!
売れ残りが生まれる構造的な要因
売れ残りを防ぐことは非常に難しいのが現実です。背景には以下のような構造的要因があります。
- 消費者が「若くて小さい」子犬・子猫を好む傾向
- 繁殖シーズンに合わせて一気に供給される
- 犬種や性格によって需要が偏る
- 季節やイベントに応じた購買動向の変動
こうした要素が重なり合い、価格は高く、かつ一定期間で売れなければ「在庫」として扱われてしまうのが現状です。
「売れ残り」までの流れ
流れ | 内容とタイミング(目安) |
---|---|
生後2ヶ月頃〜 | 販売開始。展示デビュー |
生後3ヶ月を超える | 購買意欲がやや低下 |
生後4〜5ヶ月 | 売れ残りと判断され、価格調整や移送候補に |
その後の措置 | 他店舗転送、社内施設での譲渡、社員里親など |
このように、月齢ごとの変化に応じて「売れる/売れない」が判断されており、店舗としても在庫を抱えすぎないよう流動性を重視しています。
ペットプラスが悪質と言われる理由


契約トラブルが多い背景
ペットプラスに限らず、ペット販売に関する契約トラブルは年々増加しています。特にクレームが集中するのが「契約内容に対する誤認」「説明不足」「返品・返金ができないことへの不満」です。
ペット購入はクーリングオフ対象外
一般的に、ペットの購入契約は訪問販売などの特定商取引法に該当しない限り、クーリング・オフの対象にはならないとされています。そのため、購入後に返品や返金を求めることが難しい場合があります。契約時には、契約内容や返品・返金の条件について十分に確認し、納得した上で契約を結ぶことが重要です。
購入後に「やっぱりやめたい」と思っても、返品やキャンセルが通らないことに不満を感じ、「説明がなかった=悪質」となるケースがあります。



契約書に「キャンセル不可」と書かれていても、十分に説明がないまま進められると混乱しますよね!
安心パックや保険の説明が不明確
ペットプラスでは「安心パック」や「ペット保険」の加入が事実上必須であるにも関わらず、その内容の説明が不十分だと感じる声が散見されます。
オプション加入が義務のように進行
安心パックには、ワクチンや検診、保険、サポートサービスなどが含まれていますが、これが任意であるかのように見えて、実際には断る選択肢がほとんどないのが実情です。
加入項目 | 特徴と誤解されやすい点 |
---|---|
安心パック | サービスの詳細が口頭説明中心で曖昧なことも |
ペット保険 | 選択の余地があるようで実質的に推奨 |
登録料・診察費 | 別料金だが一体化されていることが多い |
説明が曖昧なまま進むと、契約後に「聞いていなかった」という誤解が生じ、「悪質」と評価されてしまう結果につながります。
展示環境や飼育管理への倫理的懸念
動物愛護の観点から、ペットショップに対して厳しい視線が注がれるなかで、ペットプラスの展示スタイルにも批判が寄せられることがあります。
狭い展示ケースと照明管理
ショッピングモールなどに出店している店舗では、限られたスペースで多数の動物を展示するため、以下のような状況が指摘されています。
- 十分な運動スペースがない
- 強い照明下での長時間展示
- 顧客からの視線によるストレス
- 常時BGMのある空間
これらが「劣悪な飼育環境」と認識されると、倫理的に問題視され、「大手なのにかわいそう」「悪質なのでは?」といった印象につながってしまうのです。



スタッフのケア体制が整っていても、見た目の印象だけで“劣悪な環境”と判断されてしまうのはつらいですね!
販売ルールの曖昧さが混乱を生む
契約時に用いられる書類や口頭説明の内容にばらつきがあることも、「悪質」と思われてしまう一因です。
スタッフによって説明の質に差がある
店舗によっては新人スタッフが対応することもあり、以下のようなトラブルが生じやすくなります。
- 質問に対する明確な返答ができない
- 曖昧な表現で不安をあおる
- 契約書の読み合わせが省略される
- 保証条件の誤認
特にペットの医療保証に関する説明が不十分だと、購入後に病気が発覚した際に「保証されると思ったのに違った」と感じてしまうケースが目立ちます。
価格に対する納得感の欠如
同じ犬種でも他店に比べて価格が高いケースが多いため、消費者にとっては「適正価格なのか?」という疑念が生まれます。
価格の内訳が見えにくい
ペットプラスでは、価格に含まれる内容(安心パック、ワクチン、保険など)を細かく分けて提示していない場合もあります。これにより「どこにどれだけお金がかかっているのか」が見えにくく、疑念を抱かれやすくなっています。
説明方法の例 | 問題点 |
---|---|
一括表示の価格提示 | 細かい明細がないことで不信感が増す |
必須オプションの自動加算 | 選択肢がないことで強制感がある |



価格が高くても、内訳がクリアなら納得しやすいんです。見えにくい料金体系が不信につながってしまいますね!
社会的背景:「ペットショップ不信」の拡大
近年、ペットショップ業界全体に対する消費者の目が厳しくなっており、それがペットプラスにも波及している構図があります。
メディアやSNSによる影響
- 動物愛護団体の報道
- SNSでの個人発信
- ドキュメンタリー番組での特集
- 「保護犬・保護猫」推進運動の拡大
こうした動きが「生体販売=よくないこと」という認識を加速させ、正しく運営されていても大手チェーンが叩かれやすい風潮を生んでいます。
法改正による事業者への規制強化
2020年6月1日に施行された改正動物愛護管理法では、第一種動物取扱業者(ペットショップやブリーダーなど)に対し、動物の適正な飼養と健康管理に関する情報提供が義務付けられました。
具体的には、動物の種類や習性、出生後の経過期間等を考慮した上で、販売時に対面での情報提供を行うことが求められています。
📌情報元:環境省 動物の愛護と適切な管理
このような法的基準の厳格化に対応しきれない場合、事業者は悪質業者と誤認されるリスクが生じる可能性があります。
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