画像引用元：テレビ朝日
えっ、『サンデーLIVE!!』終わったの！？ 東山さん降板のせいかな…？
たしかに東山さんの降板は大きな転機でしたが、実はそれだけじゃないんです！視聴率や番組の構成、テレビ局の戦略など、さまざまな要因が重なっていたんですよ！
テレビ朝日の朝の情報番組として7年近く続いていた『サンデーLIVE!!』。その突然の打ち切りに驚いた方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「なぜ終了に至ったのか？」という根本的な理由を、視聴率の推移や出演者交代の影響、番組構造の視点からわかりやすく解説していきます。
- 『サンデーLIVE!!』が打ち切られた理由と背景
- 東山紀之さんの降板が番組に与えた影響
- 番組終了後のテレビ朝日の編成方針や今後の動向
サンデーライブ打ち切り理由は？
テレビ朝日系列の朝の情報番組『サンデーLIVE!!』が、2024年秋に放送終了を迎えました。2017年10月のスタート以来、約7年間の歴史に幕を下ろした本番組。その「サンデーライブ 打ち切り 理由」をめぐっては、複数の要因が指摘されています。
この章では、公式発表や報道内容に基づきつつ、「なぜ終了したのか？」を多角的に掘り下げます。出演者の動向、視聴率の推移、番組構成の評価、局側の戦略変更など、複合的な背景に迫っていきましょう。
視聴率の低迷が番組継続に大きく影響
5％以下を記録した週も。長期低下傾向が打ち切り判断に影響
テレビ番組において視聴率は、番組存続を左右する最重要指標のひとつです。『サンデーLIVE!!』は、開始当初こそ6％台の数字を記録していたものの、年々右肩下がりの傾向を示していました。
以下は、関東地区における平均視聴率の推移です（ビデオリサーチ調べ📊）。
| 放送年度 | 平均視聴率 | コメント |
|---|---|---|
| 2017年 | 6.1％ | スタート直後は関心集まる |
| 2018年 | 5.8％ | 安定期だが、横ばい傾向 |
| 2019年 | 5.2％ | 他局と差が広がり始める |
| 2020年 | 4.7％ | 視聴習慣が定着せず減少 |
| 2021年 | 4.3％ | コロナ禍でも回復せず |
| 2022年 | 3.8％ | “3％台”が常態化 |
| 2023年 | 3.2％ | 競合との差が決定的に |
同時間帯に放送される『サンデーモーニング』（TBS系）や『シューイチ』（日本テレビ系）と比べ、番組の「特色」が不明瞭であったことも、視聴者の離脱を招いた可能性が指摘されています。
東山紀之氏の降板と事務所問題が構造変化を誘発
東山氏の電撃降板が制作体制に影響
番組開始当初からメインキャスターを務めていた東山紀之氏の降板も、打ち切りに至る過程で重要な転機となりました。彼の降板は2023年10月にジャニーズ事務所（現・SMILE-UP.）の記者会見内で発表され、芸能活動縮小の意向が伝えられました。
テレビ朝日は、東山氏の後任選定や番組リニューアルも検討していたとされていますが、視聴率回復の見込みが立たなかったため、番組そのものを終了させる方針を取るに至ったとの報道もあります。
東山氏は、「情報を伝える立場として自分自身がふさわしいか見直したい」とコメントしており、個人の判断による降板だったことが分かります。
コンセプトの曖昧さと時代遅れ感
報道・スポーツ・エンタメを扱う総花的な構成に限界
『サンデーLIVE!!』は、報道・スポーツ・エンタメ・天気などを一括して放送する「総合情報番組」でした。しかし、近年は専門性を重視する傾向が視聴者の間で高まっており、「浅く広く」の情報提供では支持が得られにくくなっていたと分析されています。
他局との比較を以下のように整理できます。
| 番組名 | 特徴 | 視聴者ターゲット |
|---|---|---|
| サンデーLIVE!! | 報道＋スポーツ＋エンタメ | 30〜50代男性中心 |
| サンデーモーニング | 時事＋報道に特化 | 40〜70代の政治関心層 |
| シューイチ | 芸能・トレンドに寄せる | 20〜40代の若年層・女性層 |
テレビ朝日は過去に『報道ステーションSUNDAY』などの改編も行ってきましたが、『サンデーLIVE!!』については“色が薄い”との評価が一定数存在していました。
テレビ朝日の番組編成方針の転換
テレビ朝日は2024年以降、「ターゲット別の細分化」を重視する編成方針にシフトしています。土曜・日曜の朝帯についても、「固定ファンを獲得する構成」への転換が戦略の一環とされています。
2024年秋以降には、新たな番組が予定されており、報道系とエンタメ系を明確に分離した「時間帯別番組編成」が導入されるとのこと。
広告収入・コストパフォーマンスの観点も無視できない
情報番組は、視聴率が低迷するとスポンサー離れが生じやすくなり、番組制作費とのバランスが崩れがちです。特に報道番組はタレント番組よりも制作費が高くつくため、コストパフォーマンスを理由に終了するケースは珍しくありません。
加えて、2023年以降はテレビ広告業界全体がYouTube・SNS広告に押され、テレビCM市場が縮小傾向にあります。
番組終了の影響範囲
- テレビ朝日の収益戦略に変化
- 外部プロダクションとの契約整理
- 番組枠を使った新規事業（例：動画配信・スポーツ中継）への転用計画
東山降板と視聴率が影響？
『サンデーLIVE!!』の終了は、多くの視聴者にとって突然の出来事のように受け止められました。特に注目されたのは、長年番組の顔として活躍してきた東山紀之氏の降板と、それに連動するかのように取り沙汰された視聴率問題です。
この項目では、番組打ち切りの核心に迫るべく、「東山氏の降板」が番組構造に与えた影響、そして「視聴率の波」として語られた数字の真意を、それぞれ深掘りしていきます。
東山紀之氏の“象徴的ポジション”とは？
キャスター就任の背景と役割
東山紀之氏が『サンデーLIVE!!』のメインキャスターに起用されたのは、2017年の番組立ち上げ時です。報道番組の顔としての抜擢には、テレビ朝日側の明確な意図がありました。
- 硬派な印象：長年にわたる俳優活動と、厳格なイメージが「ニュース向き」と評価
- 信頼感のある語り口：朝の時間帯にふさわしい落ち着きと品格
- 視聴層との相性：30～50代の男性層を中心とした“家族の父親像”にフィット
テレビ朝日の過去の記者会見でも、「報道性とエンタメ性の両立を象徴するキャスター」として東山氏を配置した意図が語られており、単なるタレント起用ではなく、番組の方向性そのものと深く結びついた存在であったことが分かります。
降板に至る経緯とメディア環境の変化
ジャニーズ問題と世論の逆風
2023年、旧ジャニーズ事務所（現・SMILE-UP.）をめぐる性加害問題が連日報道されるなか、当時社長に就任していた東山氏は記者会見にて、自らの責任を認め、芸能活動の一時休止を発表しました。
この判断により、東山氏は『サンデーLIVE!!』のキャスターも事実上降板することとなり、番組の体制維持が難しくなります。彼の降板が与えた影響は以下の通りです：
- 番組ブランドの再構築が必要に
- 後任キャスター選定の難航
- スポンサー契約の再調整
これにより、短期的な“延命策”ではなく、長期的な“番組解体”という決断に至ったと報道されています。
視聴率は「絶対的な悪」ではなかった？
数字だけで語れない“質の低下”と情報分散
一方、番組の終焉を視聴率の低下だけに結びつけることには、専門家から異論も出ています。
■ 評価指標の変化とデジタル分散の影響
| 指標名称 | 内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| 平均視聴率 | 番組全体を通じた数値 | 昔ながらのテレビ指標 |
| コア視聴率 | 13～49歳などターゲット層中心の数値 | CMスポンサーが特に重視する |
| 視聴エンゲージメント | SNSでの反応、ハッシュタグ利用数など | 若年層の支持を可視化できる |
従来、朝の報道番組は「数字が全て」とされてきましたが、現在では「エンゲージメント（反応の強さ）」や「デジタル再視聴率」など、複合的な評価が求められています。
『サンデーLIVE!!』は、これらの新指標で目立った存在感を示せておらず、「視聴率が低かった」というよりも「新時代のテレビ評価軸に対応できなかった」という見方も成立します。
東山氏降板＝打ち切りの“直接的な理由”か？
この点については、テレビ朝日から公式に明確な説明はありませんが、関係者のインタビューなどを整理すると「降板は“きっかけ”に過ぎず、本質的な理由は別にある」という見解が有力です。
■ 降板の影響度に関する仮説的整理
| 要素 | 番組終了への寄与度（筆者推定） |
|---|---|
| 東山氏の降板 | ★★★★☆ |
| 視聴率の低下 | ★★★☆☆ |
| 番組構成の不明瞭さ | ★★★★☆ |
| 放送局の改編方針 | ★★★★★ |
| 広告主との関係性変化 | ★★☆☆☆ |
視聴者層と番組スタイルの“ギャップ”
『サンデーLIVE!!』のターゲット視聴者は「働く世代」「子育て中の30〜50代」などとされていました。しかし、報道性を維持しながらエンタメ要素も混在する番組スタイルが、どこか中途半端な印象を生み、コア層の定着を妨げていた可能性があります。
特に同時間帯に『シューイチ』や『がっちりマンデー!!』など明確に方向性のある番組が並ぶ中で、差別化できていなかったという戦略的ミスも見逃せません。
今後のテレビ朝日と報道枠の在り方
テレビ朝日では、朝の時間帯における報道番組の在り方を見直し、今後は「専門性のある短時間集中番組」や「地域密着型のローカル情報枠」の導入が進められる予定です。
新番組については以下のような構想が発表されています。
- 『モーニング・インサイト（仮）』：政治経済に特化した15分ニュース枠
- 『週末のヒント（仮）』：週末ライフスタイル情報を専門家が紹介
関連Q&A
まとめ｜サンデーライブ打ち切り理由は？東山降板と視聴率が影響？
『サンデーLIVE!!』の打ち切りには、単なる視聴率低迷やキャスター交代といった表面的な要因だけでなく、番組の構成上の曖昧さや、テレビ朝日全体の編成方針の転換といった複数の要素が絡み合っていたことが分かりました。
特に、東山紀之氏の降板は象徴的な出来事でありながらも「決定打」というよりは、「終わるべくして終わった番組構造の限界」を明るみにした出来事だったと言えるでしょう。
視聴者の価値観やテレビの評価指標が大きく変わる中で、従来型の総合情報番組がどのように再構築されていくのか、今後のテレビ朝日の編成や新番組の展開にも注目が集まります。
