女性日焼け止めに発がん性があるって本当ですか?日本で売られている商品は大丈夫なんでしょうか?



日本で販売されている日焼け止めは厚生労働省の厳しい基準をクリアしていて、正しく使えば安全性に問題はありません。ただし、一部の成分には議論があるのも事実です。
日焼け止めは紫外線から肌を守る必須アイテムですが、「発がん性がある」「危険な成分が含まれている」といった情報が流れ、不安を感じる方も増えています。
実際のところ、日焼け止めの成分に発がん性はあるのでしょうか。日本で販売されている製品は本当に安全なのでしょうか。
- 日焼け止めに含まれる発がん性が懸念される成分の科学的根拠
- 日本と海外の規制基準の違いと日本製品の安全性
- 紫外線吸収剤と紫外線散乱剤のメリット・デメリット
日焼け止めの発がん性物質とは?日本では大丈夫なのか徹底検証


発がん性が指摘される主な紫外線吸収剤の成分
日焼け止めには、紫外線をカットする成分として「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」が使われています。このうち、発がん性の懸念が指摘されているのは主に紫外線吸収剤の一部です。
問題視される代表的な成分は以下の4つです。
| 成分名 | 懸念される影響 | 海外での規制状況 |
|---|---|---|
| オキシベンゾン(ベンゾフェノン-3) | 内分泌かく乱、発がん性の可能性 | ハワイ・パラオで販売禁止 |
| オクトクリレン | ベンゾフェノンへの経時変化 | 規制なし(議論あり) |
| ホモサレート | 内分泌かく乱の懸念 | 規制なし(濃度制限) |
| メトキシケイヒ酸エチルヘキシル | サンゴへの影響 | ハワイで販売禁止 |
特にオキシベンゾンについては、ラットを用いた実験で発がん性が認められたとする報告があります。また、2019年のFDA(米国食品医薬品局)の研究では、日焼け止めに含まれるこれらの成分が皮膚から吸収され、血液中に検出されることが明らかになりました。
出典: ケアネット – 日焼け止めの有効成分6種、体内吸収後に血中へ



血中に入る=危険、というわけではありません。現時点では「血中に検出される量が人体に有害かどうかは不明」というのが科学的な結論です。
日本の規制基準と海外との違い
日本で販売される日焼け止めは、厚生労働省が定める医薬部外品または化粧品の基準に基づいて製造・販売されています。
日本では、オキシベンゾンは種類によって5〜10%までの配合が認められていますが、EUの消費者安全科学委員会(SCCS)では2.2%までを安全基準としています。
出典: note – 日焼けより怖い。日焼け止めクリームに入っている成分①
一方、米国ハワイ州では2021年1月から、オキシベンゾンとメトキシケイヒ酸エチルヘキシルを含む日焼け止めの販売が禁止されています。これはサンゴ礁への環境影響が主な理由ですが、人体への影響も考慮されています。
日本と海外の規制比較
| 項目 | 日本 | EU | ハワイ |
|---|---|---|---|
| オキシベンゾン | 5〜10%配合可 | 2.2%まで推奨 | 販売禁止 |
| ホモサレート | 配合可 | 1.4%まで推奨 | 規制なし |
| メトキシケイヒ酸エチルヘキシル | 配合可 | 配合可 | 販売禁止 |



日本の基準はやや緩めですが、「基準をクリアした製品は安全」とされています。ただし、欧米の厳しい基準を参考に、より安全性の高い成分を選ぶのも一つの選択肢です!
オクトクリレンが経時劣化でベンゾフェノンに変化する問題
近年注目されているのが、オクトクリレンの経時劣化です。
2021年の研究で、オクトクリレンが時間の経過とともに分解し、発がん性が疑われるベンゾフェノンを生成することが明らかになりました。特に高温保存や製造後の長期保存によってこの変化が促進されます。
出典: Shoukakukou Blog – 本当に安心できる日焼け止め



日焼け止めは開封後1年以内に使い切るのが鉄則です。古い製品は効果が落ちるだけでなく、成分変化のリスクもあるので要注意です!
紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の違い、どちらが安全?


紫外線吸収剤のメリットとデメリット
紫外線吸収剤は、紫外線を吸収して熱エネルギーに変換することで肌を守ります。
紫外線吸収剤のメリット
- 透明で白浮きしない
- サラッとした使用感
- 少量で高いSPF・PA値を実現
- ウォータープルーフタイプが多い
紫外線吸収剤のデメリット
- 化学反応が起きるため肌への刺激が強い場合がある
- 敏感肌やアトピー肌には不向き
- 一部の成分に発がん性や内分泌かく乱の懸念
- 環境(サンゴ礁)への悪影響



紫外線吸収剤は便利ですが、毎日使うなら肌への負担も考慮したいですね。特に敏感肌の方は要注意です!
紫外線散乱剤(ノンケミカル)の安全性
紫外線散乱剤は、酸化チタンや酸化亜鉛などのミネラル成分を使い、物理的に紫外線を反射・散乱させます。
紫外線散乱剤のメリット
- 肌への刺激が少ない
- 敏感肌・子ども・妊婦でも使いやすい
- 化学反応を起こさないため安定性が高い
- 環境への影響が少ない
紫外線散乱剤のデメリット
- 白浮きしやすい
- ベタつきやきしみ感がある
- 高SPF値を出しにくい
出典: ミキハウス – 酸化チタンの日焼け止めのメリット・デメリット
FDAは2019年、承認済みの日焼け止め成分のうち、酸化亜鉛と酸化チタンのみを「安全性が確認されている」と発表しました。それ以外の成分は追加の安全性データを求めています。
筆者コメント! 安全性を最優先するなら、酸化チタン・酸化亜鉛のみを使ったノンケミカル日焼け止めが一番の選択肢です!
酸化チタン・酸化亜鉛の発がん性は?
酸化チタンは、EUで「粉末状で吸入した場合に発がん性の疑いがある」と分類されていますが、これは製造工場での粉塵吸入リスクに関するものです。
日焼け止めのようなクリーム・ジェル状での使用では発がん性の心配はありません。また、日本で食品添加物として使われていた二酸化チタンは、2024年に使用禁止となりましたが、これは食品として「摂取する」場合の安全性に関する判断であり、皮膚に塗る化粧品とは別の基準です。
安全性の比較表
| 成分分類 | 発がん性リスク | 肌刺激 | 環境影響 | 総合評価 |
|---|---|---|---|---|
| 紫外線散乱剤(酸化チタン・酸化亜鉛) | ほぼなし | 低い | 低い | ★★★★★ |
| 紫外線吸収剤(オキシベンゾン等) | 議論あり | やや高い | 高い | ★★☆☆☆ |
筆者コメント! 紫外線散乱剤は白浮きが欠点でしたが、最近はナノ化技術で透明なタイプも増えています。選択肢が広がって嬉しいですね!
安全な日焼け止めの選び方と使用時の注意点
成分表示のチェックポイント
安全性を重視するなら、パッケージの成分表示を必ず確認しましょう。
避けたい成分リスト
- オキシベンゾン(ベンゾフェノン-3)
- オクトクリレン
- ホモサレート
- メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
- アボベンゾン
推奨成分リスト
- 酸化チタン(チタニウムディオキサイド)
- 酸化亜鉛(ジンクオキサイド)
- 「紫外線吸収剤フリー」または「ノンケミカル」表記
出典: CONCIO – 紫外線吸収剤フリーの日焼け止めを選ぶべき理由
筆者コメント! 成分名はカタカナで難しいですが、一度覚えてしまえば簡単です。購入前に成分表をチェックする習慣をつけましょう!
肌質別・シーン別の選び方
肌質やシーンに合わせた日焼け止めの選び方をご紹介します。
| 肌質・シーン | おすすめタイプ | SPF/PA目安 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 敏感肌・子ども | ノンケミカル(散乱剤のみ) | SPF30〜40/PA+++ | パッチテスト推奨 |
| 普通肌・日常使い | ノンケミカルまたは吸収剤少量 | SPF30/PA++ | こまめな塗り直し |
| レジャー・海・山 | ウォータープルーフ(散乱剤主体) | SPF50+/PA++++ | 2〜3時間ごとに塗り直し |
| 妊娠中・授乳中 | ノンケミカル | SPF30〜40/PA+++ | 成分を厳選 |
筆者コメント! 高SPF値=肌に良い、ではありません。日常生活ならSPF30で十分ですし、肌への負担も少なくなります!
正しい使い方と塗り直しの重要性
どんなに優れた日焼け止めでも、正しく使わなければ効果は半減します。
正しい使い方のポイント
- 適量を使う: 顔全体で500円玉大が目安
- ムラなく塗る: 塗り忘れやすい耳・首・デコルテも忘れずに
- 2〜3時間ごとに塗り直す: 汗や皮脂で流れるため
- 外出30分前に塗る: 肌に馴染む時間が必要
- クレンジングでしっかり落とす: 成分が残ると肌トラブルの原因に
出典: 環境省 – 紫外線対策マニュアル
筆者コメント! 日焼け止めは「塗る量」と「塗り直し」が最重要です。少量だと表示SPF値の半分以下の効果しか得られないので要注意です!
紫外線による皮膚がんリスクとの天秤
最後に重要な視点をお伝えします。
日焼け止めの成分に懸念があるとしても、紫外線による皮膚がんリスクの方がはるかに大きいというのが医学界の共通認識です。
紫外線を浴び続けることで発生するリスク
- 皮膚がん(基底細胞がん、有棘細胞がん、メラノーマ)の発症
- シミ・シワ・たるみなどの光老化
- 免疫機能の低下
- 白内障のリスク増加
出典: The Skin Cancer Foundation – 日焼け止めは皮膚がんの原因にはなりません
筆者コメント! 「日焼け止めが怖いから使わない」は本末転倒です。安全な成分を選びつつ、紫外線対策をしっかり行うことが最善策です!
まとめ
日焼け止めの発がん性について、日本製品は大丈夫なのかを徹底検証してきました。
記事の要点まとめ
- 日本で販売される日焼け止めは厚生労働省の基準をクリアしており、正しく使えば安全
- 一部の紫外線吸収剤(オキシベンゾン、オクトクリレン等)には発がん性の議論があるが、決定的な証拠はない
- 紫外線散乱剤(酸化チタン・酸化亜鉛)はFDAが安全性を認めており、敏感肌にもおすすめ
- 日焼け止めの成分リスクより、紫外線による皮膚がんリスクの方がはるかに大きい
- 成分表示を確認し、肌質やシーンに合った製品を選ぶことが重要
安全性を重視するなら、「紫外線吸収剤フリー」「ノンケミカル」表記の日焼け止めを選びましょう。酸化チタンや酸化亜鉛を主成分とする製品は、肌への刺激が少なく、子どもから大人まで安心して使えます。
また、日焼け止めだけに頼らず、帽子・日傘・長袖の着用など、物理的な紫外線対策も併用することで、より効果的に肌を守ることができます。
正しい知識を持って、安全で効果的な紫外線対策を実践しましょう!
関連Q&A
日焼け止めのやばい成分は?
オキシベンゾン・オクトクリレン・ホモサレートなどは、ホルモンかく乱や環境への悪影響が懸念されています。
ノンケミカルとケミカルのどちらがいいですか?
肌が敏感な人はノンケミカル(紫外線散乱剤)がおすすめ。白浮きや使用感を重視するならケミカル(紫外線吸収剤)も選択肢。
日焼け止めはガンになる?
一部の化学成分に発がん性が疑われた例はありますが、紫外線による皮膚がんリスクを防ぐため、日焼け止め使用は推奨されています。
目次










