画像引用元:小林製薬株式会社公式サイト
女性キズドライって、使ったら逆に悪化するとか危険って聞いたんですが…しかも最近見かけないし、販売中止なんですか?



そう思われる方、実は多いんです!でもご安心ください。悪化するのは一部のケースだけで、販売終了にも誤解があるんですよ!
殺菌・乾燥タイプの傷ケア薬「キズドライ」は、使い方によってはとても便利ですが、一部では「傷が悪化した」「販売終了したのでは?」という声も見かけます。この記事では、そんな疑問に明確な答えを示し、キズドライの正しい使い方と現状、さらに代替品の選び方まで徹底解説します!
- キズドライの危険性と、悪化を防ぐ正しい使い方
- キズドライが販売中止と誤解される理由
- キズドライの代わりに使えるおすすめ類似品
キズドライの危険性は?悪化する?


殺菌・乾燥タイプの外用薬「キズドライ」は、使用者の間で「使ったら悪化したのでは?」「刺激が強そうで危険」といった声が少なくありません。一方で、正しい用途で使えば便利な製品でもあります。
ここでは、キズドライの主成分と働き、安全性に関する公的データ、想定されるリスク、使用上の注意点などを多角的に解説します。
キズドライとはどんな薬?
まずは「キズドライとは何か?」を押さえましょう。
製品の概要と特徴
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | 新キズドライ(第2類医薬品) |
| 販売元 | 小林製薬株式会社 |
| 形状 | パウダースプレータイプ |
| 効果効能 | 切り傷、擦り傷、さし傷、靴ずれ、かき傷などの殺菌・消毒 |
| 対象年齢 | 2歳以上から使用可能(2歳未満は使用不可) |
主成分と働き
| 成分名 | 働き |
|---|---|
| イソプロピルメチルフェノール | 殺菌・消毒作用 |
| ジブカイン塩酸塩 | 局所麻酔作用(痛みを和らげる) |
| アラントイン | 組織修復促進 |
| 酢酸トコフェロール | 血行促進・炎症緩和 |
| その他 | ゼラチン、スクワラン、LPGなどの基剤成分 |



個人的にも「擦り傷でジンジンする」ときにキズドライを使うと、瞬間的にピタッと痛みがひいて助かったことがあります!
悪化すると言われる理由とは?
キズドライは「傷を乾燥させる」タイプの外用薬です。現在の医療では“湿潤療法(モイストヒーリング)”が主流であることもあり、「乾燥=治りにくい」「かさぶたができて跡が残る」といったイメージが先行して、「悪化するのでは?」という声につながることがあります。
悪化のリスクが高まるケース
| 使用状況 | 想定されるリスク |
|---|---|
| 深い切り傷・裂傷に使用 | 傷口が十分に消毒・洗浄されず、内部で細菌が繁殖する可能性 |
| やけどに使用 | パウダー成分が刺激となり、赤み・炎症が悪化する恐れ |
| 顔や粘膜に誤って使用 | 痛みやただれなどの強い刺激反応を起こす可能性あり |
| 幼児や皮膚の弱い方 | アレルギー・皮膚刺激など過敏症状が出やすい |
湿潤療法との比較と医師の見解
近年主流の「湿潤療法」は、キズを乾かさずに治すアプローチです。この方法との比較が「キズドライ=時代遅れ」や「悪化する」とされる背景でもあります。
湿潤療法とは?
- 傷口を乾かさず、体液や成分が傷の修復を促進するとされる治療法
- ハイドロコロイド素材(キズパワーパッドなど)を使うケースが多い
- 医師のあいだでも、外科・形成外科領域では広く支持されている
湿潤療法とキズドライの違い
| 観点 | 湿潤療法 | キズドライ |
|---|---|---|
| 傷の状態 | 体液で潤っている状態を維持 | 傷を乾燥させてかさぶたを作る |
| 痛みの軽減 | 比較的少ない | 初期は痛みが和らぐが、乾燥によるひび割れが痛みを招くことも |
| 傷跡の残り方 | 少ないとされる | 乾燥によるひきつれなどで跡が残る場合も |
| 感染予防 | 閉鎖的環境での自然治癒 | 殺菌成分で直接除菌する |
誤解されがちな「危険性」の正体とは?
キズドライの“危険性”は、使う人・使う部位・傷の種類によって変わります。医薬品としての安全性自体が疑問視されているわけではありません。
誤解の例と正しい理解
| 誤解される点 | 実際のポイント |
|---|---|
| 「傷が治りにくくなる」 | 湿潤治療と比べてそう感じられることがあるが、すべてのケースに当てはまるわけではない |
| 「刺激が強くて怖い」 | 痛み止めや修復成分も配合されており、正しく使えば有効に働く |
| 「乾燥は悪いこと」 | 傷の種類によっては乾かすほうが適切なこともある(ジュクジュクした感染性のある傷など) |
安全に使用するためのポイント
キズドライの安全な使い方を改めて確認しておきましょう。
使用上の注意事項(抜粋)
- 傷口は必ず清潔にしてから使用する
- 顔、粘膜、目、唇などには使用しない
- 広範囲の傷や深い傷、やけどには使用しない
- 2歳未満の乳幼児には使用不可
- 症状が改善しない場合はすぐに使用を中止して医師へ相談
キズドライの販売中止の理由や類似品を解説!


薬局で「キズドライが見つからない」「取り扱いがないと言われた」といった声を聞くことがあります。「もしかして販売中止?」と不安になる方もいるでしょう。ここでは、キズドライが一部で販売終了とされている背景と、代わりになる製品の選び方について詳しく解説します。
キズドライは販売中止になったの?
実際には「一部商品の販売終了」
キズドライは完全に製造・販売が終了したわけではありません。ただし、「旧キズドライ」や「パウダースプレータイプ」など一部形状・パッケージが市場から姿を消しているのは事実です。
- 小林製薬は現在「新キズドライ」として販売を継続中
- 一方、旧パッケージや特定タイプ(例:50gパウダースプレーなど)は流通終了
- 「販売中止されたように感じる」のは、製品切替や取扱店舗の事情によることが多い
店舗で見かけない理由
| 状況 | 原因の例 |
|---|---|
| ドラッグストアにない | 旧製品から新製品への切替で一時的に棚からなくなることがある |
| 通販で在庫切れ | 物流遅延や需要集中で一時的に欠品になる |
| 店員に「取り扱いが終了した」と言われる | 旧タイプを前提にした回答の可能性あり(新製品は継続中) |
なぜ販売終了(終売)のように見えるのか
製品リニューアルによる混乱
キズドライはこれまで何度かパッケージ・成分・商品名の変更が行われており、それが「販売中止」と誤解される原因となっています。
| 変更内容 | 時期 | 消費者の混乱要因 |
|---|---|---|
| 「キズドライ」→「新キズドライ」 | 2010年代後半以降 | 名前の変化で別商品と誤認される |
| 成分追加(痛み止め・修復成分) | 同上 | 成分構成の違いで旧商品を求める声も |
| パッケージデザイン刷新 | 数年おき | 旧製品を探すユーザーが迷いやすい |
一部形状の販売終了が影響
- 特に「パウダースプレータイプ」の流通停止は影響が大きく、「あの使い心地が良かったのに…」という声が目立ちました
- 現在はスプレー状や液体タイプではなく、“乾燥粉末型”として再設計されて販売中です
類似品はある?代わりになる商品を紹介
キズドライが見つからない場合、どのような製品で代用できるのでしょうか?ここでは、目的別に類似商品を紹介します。
類似品を選ぶときのポイント
| 比較観点 | キズドライ | 類似品選びの目安 |
|---|---|---|
| タイプ | 殺菌・乾燥型 | 殺菌型 or 湿潤療法型のいずれか |
| 成分 | イソプロピルメチルフェノールなど | 消毒成分あり or ハイドロコロイド |
| 適応傷 | 切り傷・擦り傷など | 同様 or 湿潤対応の浅い創傷 |
| 特徴 | パウダーが特徴/患部を乾燥 | 治癒を促す、湿潤を維持など |
目的別おすすめの代替品
以下は「キズドライが手に入らない場合のおすすめ代替品」を目的別に整理した表です。
| 商品名 | タイプ | 特長 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| キズパワーパッド(ジョンソン&ジョンソン) | 湿潤療法 | ハイドロコロイドで傷を潤して保護 | 高 |
| マキロンパッチエース(第一三共) | 殺菌&修復 | 傷口を覆うシート型、殺菌と治癒を両立 | 高 |
| アクトケアパウダー(大正製薬) | 乾燥型 | パウダータイプでキズドライに近い使用感 | 高 |
類似品の選び方と使い分け
湿潤系か殺菌系かで分かれる
| 分類 | 製品例 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 湿潤治療系 | キズパワーパッド、プラスモイスト | 傷跡を残したくない/痛みを抑えたい |
| 殺菌・乾燥系 | アクトケアパウダー、キズドライ | 出血が止まっている/ジュクジュクしている |
注意点
- 湿潤療法は細菌感染には不向き。膿が出ているときは医療機関を優先
- 殺菌乾燥型は広範囲には使用しないこと
- 傷の程度が分からない場合、自己判断せず薬剤師か医師に相談するのが確実
関連Q&A
マキロンは使わないほうがいいですか?
軽度の傷には有効ですが、刺激でしみたり治りを遅らせる可能性があり、近年は水道水洗浄と湿潤療法が推奨されることが多いです。
新キズドライの成分は?
有効成分は ポビドンヨード(殺菌消毒) と ヨウ素 を含みます。
傷口は乾燥させた方がいいですか?
いいえ。現在は「湿潤環境」の方が治りが早く、跡も残りにくいとされています。
キズドライの使い方は?
傷口にスプレーして殺菌消毒し、必要ならガーゼや絆創膏で覆います。深い傷や広範囲の傷には使用せず、医療機関を受診する必要があります。
まとめ
キズドライは、正しい使用方法を守れば殺菌・乾燥による傷のケアに役立つ外用薬ですが、使用部位やタイミングを誤ると「悪化した」と感じるリスクもあるため注意が必要です。特に、顔・やけど・深い傷・幼児への使用は避け、必ず添付文書に従って使うことが大切です。
また、近年の医療現場では「湿潤療法」が主流となっており、キズドライのような乾燥型治療薬は用途が限定されつつあります。そのため、使用者によっては「効果を感じにくい」「治りが遅く感じる」といった印象につながることもあるでしょう。
加えて、キズドライの一部形状や旧製品の販売が終了していることから、「販売中止」と誤解されやすい状況も生まれています。ただし、製品自体は「新キズドライ」として継続販売中であり、ドラッグストアや通販でも入手可能です。
用途やケアの方針に合わせて、湿潤タイプや他の殺菌乾燥型製品など、代替品も多数存在しています。傷の状態や生活シーンに応じて、最適な商品を選ぶことが、後悔のないケアにつながります。迷った際は薬剤師や医師に相談して、安全・安心な処置を行いましょう。












