画像引用元:カネボウ化粧品公式サイト
女性最近、エビータのファンデーションが見つからなくて…。もしかして生産終了ですか?



実はその通りで、一部商品はすでに公式サイトから姿を消しています!でも安心してください。ブランド自体は続いていて、後継品もちゃんと存在するんです!
カネボウの人気ブランド「エビータ」。とくに年齢肌にやさしい処方で支持を集めてきたこのシリーズですが、「あの商品が見つからない」「店頭から消えた?」と感じる方も多いのではないでしょうか。本記事では、エビータの生産終了が噂される背景と、過去の自主回収問題、さらに後継アイテムとして選ばれている商品までを詳しく解説します。
- カネボウ エビータの生産終了・自主回収の理由とは
- 現在販売されているエビータ商品と見分け方
- エビータのファンデーションに代わるおすすめ後継品
カネボウ エビータが生産終了はなぜ?自主回収の理由は?


ロドデノール問題の概要と発覚までの経緯
ロドデノール(化学名:4‑(4‑ヒドロキシフェニル)‑2‑ブタノール)は、メラニンを生成する酵素チロシナーゼを抑制する「美白有効成分」として、2008年に医薬部外品として承認されました。
しかし、使用者から「白斑様症状」が現れるとの報告が複数あり、2013年に問題が明らかになりました。具体的には、「顔に明らかな白斑」「5cm以上」「3か所以上」といった症例が含まれています。
発覚までの主な流れは以下の通り:
| 年月 | 主な出来事 |
|---|---|
| 2006‑2008 | ロドデノールを含む美白製品の開発と薬機法に基づく承認。 |
| 2008年末〜2011年 | 市販後調査が開始され、複数製品にロドデノールが順次配合される。 |
| 2013年5月 | 岡山県内の大学病院医師から、「カネボウの製品使用後に白斑が発生した例」が報告される。 |
| 2013年6月 | 社内調査および、PMDA(医薬品医療機器総合機構)への症例報告開始。 |
| 2013年7月4日 | カネボウはロドデノール配合製品の自主回収を正式に発表。厚生労働省および消費者庁も使用中止・回収を呼びかけ。 |
自主回収の規模と影響
自主回収(医薬部外品としてのロドデノール配合製品)については、以下のような規模と影響が確認されています。
- 回収品目数:カネボウ・リサージ・エキップの三社で 38品目、54製品 が対象。
- 回収数:約 100万〜120万個 にのぼる回収がされた。
- 白斑様症状の申し出件数:1万人を超える申し出。調査機関による訪問者数・症状の確認者数も数千〜数万人規模。
- 発症率の推定:約使用者全体の 2%前後 に白斑様の脱色素斑が見られた可能性があるという報告。
この影響は、カネボウだけでなく業界全体の美白成分安全性についての規制・ガイドライン見直しを促すものとなりました。
エビータ ブランドにおけるファンデーション等アイテムの生産終了の状況
“カネボウ エビータ 生産終了”という表現は、主にファンデーションなどのメイクアップ商品のラインナップが公式サイトなどで見られなくなったことに基づいて使われています。
主なポイント
- エビータの公式製品一覧には、ファンデーションのカテゴリーが現在掲載されていません。
- 製造終了品については、花王公式通販 My Kao Mall では「製造終了予定品」「製造終了品」として表示される仕組みがあります。
- 一部商品(例:エッセンス UVパクトなど)は「生産終了またはリニューアルしました」と表記されており、実質的に廃盤状態になっていることが明らかです。
これらの点から、「エビータのファンデーションは生産終了(廃盤)」との判断が、いくつかの信頼できる情報源で支持されています。
ただし、カネボウから「この商品をいつか完全に終了します」という具体的な公表があるものは限定的です。フォーマルな「製造終了のお知らせ」が商品ごとに示されたり、通販サイトでの扱いが終了していたりするものがありますが、ブランド全体の「ファンデーションライン終了」の公式全面表明は確認できていません。
なぜファンデーション等が生産終了に追い込まれた可能性があるのか
エビータのファンデーションなどが生産終了(あるいは廃盤)となった背景には、複数の要素が絡んでいると考えられます。以下、可能性のある理由を多角的に見ていきます。
安全性および規制対応コストの上昇
- ロドデノール問題後、化粧品・医薬部外品の安全性基準及び監視が大幅に強化されました。使用後の症例報告、副作用報告制度、市販後調査が厳格化しています。
- 安全性試験・安定性試験のコスト・期間がかかるようになった可能性が高いです。
市場・消費者のニーズ変化
- スキンケア重視のトレンド(保湿・エイジングケア・ボタニカル素材など)が強まり、ファンデーション等のメイク系アイテムの訴求力が相対的に下がってきていること。
- 消費者が自然な仕上がりや肌呼吸重視の薄付きメイクを好むようになってきており、カバー力重視・厚塗りのファンデ等の需要が縮小傾向。
製造・流通コストおよび収益性の見直し
- 原料コスト、工場での製造コスト、人件費、輸送コストが全体的に上昇しており、特に低〜中価格帯のブランドでは「薄利多売」が成立しにくくなってきています。
- 在庫リスク(売れ残り・陳腐化)を避けるため、メイクアップ商品のラインを絞る戦略をブランド側が取るケースが増えています。
ブランド戦略の転換
- エビータなどプチプラ・ドラッグストア系ブランドでは、差別化のためにスキンケア・エイジングケアなどの“肌そのものを整える”商品群に注力する方針に移行している可能性があります。
- メイクアップ商品よりも「安全性」「肌への影響」「天然・植物由来成分」などを前面に出すといった戦略へのシフトが見られます。
「生産終了」と「廃盤」の呼称・消費者が誤解しやすい点
「生産終了」という言葉が使われると、「そのブランドの全商品が終わった」「もうそのブランドは存在しない」と思われることがありますが、実際にはそうではないことが多いです。
主な誤解ポイント:
- 生産終了=完全に製造が止まったわけではなく、「その商品(ファンデーションライン等)」のみが終了。スキンケアなど他のカテゴリーは継続中。
- 案内表示のタイミング:公式通販などで「製造終了予定品」「製造終了品」としてマークされても、店頭在庫やオンラインショップの在庫が残っていることがあり、それをもって「販売中」と判断する人がいる。
- 「公式サイト掲載なし」と「完全廃盤」は異なる:掲載無し=現時点で公式が販売中の商品一覧に載せていない、ということであり、在庫や限定販売品、季節商品等で復活する可能性もまれにある。



ロドデノール問題は化粧品業界にとって、安全性の“見える化”と規制強化の転機になったと思います!
カネボウ エビータの後継品を解説!


エビータブランド内で生き残っているラインと、その強み
エビータ(EVITA)ブランドでは、ファンデーション等のメイクアップ商品が生産終了・廃盤とされる一方、スキンケア・エイジングケア部門や植物由来原料を前面に出す ボタニバイタル(Botanic Vital) ラインがブランドの方向性として残っています。
主な特徴:
- 植物由来成分を使い、肌のうるおい・ハリ・ツヤを改善することを目指した処方。
- SPFやUVカット機能は「スキンケア+日常での紫外線対策」方向で付加されるものが多く、重厚なカバー力ファンデーションとは異なる設計。
- 肌への刺激や成分安全性・環境配慮志向の消費者に向けてアピールする要素が強く、ブランドイメージもそれに沿う方向へシフト中。
このラインは、かつてエビータのファンデーションを使っていた人が“肌のベースを整える/自然な仕上げを求める”方向へ移行する際に、違和感が少ない後継的な選択肢と言えます。
後継アイテムを選ぶときのチェックポイント
エビータのファンデーションが生産終了になった代わりに何を選ぶかという際、以下の視点が失敗を減らします:
| チェック項目 | 内容 |
|---|---|
| 1. カバー力 vs 自然さのバランス | 厚塗り感が強すぎないか、頬などの自然な肌の凹凸を隠しすぎないか。エビータ旧製品の「ほどよいカバー感」を意識して選びたい。 |
| 2. UV防御(SPF/PA) | 日常用なら SPF30〜50/PA+++ 程度が目安。ほかのスキンケアUV剤と併用するかどうかも考える。 |
| 3. 保湿性能・肌へのやさしさ | 成分表でヒアルロン酸・セラミド・植物エキスなど保湿・鎮静成分を確認。敏感肌対応や低刺激の表示がある製品は安心。 |
| 4. 使用感・仕上がりの質感(ツヤ・マット・セミマットなど) | 肌の乾燥度・光沢感の好みにより、仕上がりがマットすぎないものを選ぶと自然。仕上げパウダー・ミストで調整可能かも確認。 |
| 5. 色展開と色選びのサポート | 日本人の肌色に合う色展開があるか、公式で色見本・テスター・サンプルがあるか。ライト〜オークル系など名称だけでなく「色番号」を比べること。 |
| 6. 入手性と価格帯 | ドラッグストア・公式通販・オンラインなどで扱いがあり、価格が急激に変動しづらいもの。生産終了品はプレミア価格になりがちなので、新品を定価または近い価格で購入できるもの。 |
具体的なおすすめ後継ファンデーション3品+比較
以下は、エビータのファンデーションが生産終了した方向けの代替品で、品質・価格・使い心地などから筆者が厳選した3品目です。色味や仕上がりが異なるものを揃えており、比較できるよう表も用意しました。
プリマヴィスタ ぱっと明るさ実感リキッドファンデーションUV
- プリマヴィスタ ぱっと明るさ実感リキッドファンデーションUV:カバー力がしっかりありつつ、透明感のある明るさを演出するリキッドタイプ。SPF/PA機能付きで日常紫外線対策にも◎。
- インテグレート 水ジェリークラッシュ ライトカラー:ジェリー感覚の軽いつけ心地で、厚塗り感を抑えたい人向け。自然なツヤ感が特徴。
- オルビスユー カラースキンケアマスクファンデーション:スキンケア成分を多く含み、マスク付けや乾燥対策重視の方に。カバーよりも肌への負担軽減を志向した設計。
*価格はオンラインショップ・薬局での2025年9月現在の参考価格で、セール等で変動あり。
比較表:後継候補3品の特徴比較
| 商品名 | 仕上がり感 | カバー力 | 保湿性 / 成分 | SPF/PA | 価格帯(目安) |
|---|---|---|---|---|---|
| プリマヴィスタ ぱっと明るさ実感リキッドファンデーションUV | 自然な明るさ・ツヤあり | 中程度〜しっかり | ヒアルロン酸等保湿成分あり | SPF30/PA+++ or 上 | 約3,000〜4,000円 |
| インテグレート 水ジェリークラッシュ | とても軽い・みずみずしいツヤ | 軽め〜中くらい | ジェリー基質で肌に負担少ない | 日常用 SPF表記があるタイプあり | 約2,000円前後 |
| オルビスユー マスクファンデーション | セミマット〜自然なマット感 | 中程度 | スキンケア成分強め・乾燥しにくい | UV保護機能あり | 約3,000円前後 |
他ブランドで“エビータの感覚”を引き継ぐ選択肢
エビータファンデーションのユーザーが重視していたポイント――比較的 ナチュラルなカバー感、肌へのやさしさ、価格の手頃さ――を備える他ブランドのアイテムもいくつかあります。
- 資生堂 プリオール:年齢肌対応でしっとり感があり、シミ・くすみをカバーしつつ派手になりすぎない仕上がり。
- メディア(Media):ドラッグストアで入手しやすく、薄付きで自然な仕上げ。色展開も控えめながら日本人の肌に合いやすい。
- コーセー ブランド(例:ヴィセ等):ツヤ感・保湿感を意識したリキッド/クリームタイプを多数出しており、肌質によってはエビータ旧製品の良さを感じやすい。
後継品を使い始めるときの注意点と調整術
後継品に切り替える際に、エビータ旧ファンデーション使用者が気をつけるべきポイントがあります:
- パーソナルカラーの確認:旧製品の色味(例:ソフトオークルなど)がわかれば、それに近い色番号・名称を目安に、できれば店頭で試す。
- 下地や化粧下地の併用:カバー力を保ちつつ自然さを出したいときは、保湿型下地や色補正下地を使うことで調整可能。
- 仕上げの粉・ミストの使用:ツヤ仕上げを好むなら艶のあるフィニッシュパウダー、マット寄りを好むならセッティングパウダーや専用ミストで調整。
- 長時間のつけ心地チェック:汗・マスク着用・照明条件など日常使用シーンで崩れ・よれやすさを確認すること。
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カネボウはなぜ潰れたのですか?
粉飾決算による経営悪化・不信感、繊維事業不振、バブル崩壊後の負債増加が主因で、2004年に産業再生機構の管理下に入りました。
カネボウ化粧品からなくなったブランドは?
「ティス」「エタニア」「レヴュー」「リサージ ボーテ(後に再編)」など多数が整理・廃止されました。
カネボウ化粧品白斑事件はどうなった?
2013年、美白成分ロドデノール配合製品で白斑が発生。自主回収後、約2万人に被害。裁判や和解を経て、カネボウは被害者救済と補償を継続しています。
花王がカネボウを買収したのはなぜですか?
国内外の化粧品市場でシェア拡大を図るため。特に百貨店ブランド・高級化粧品分野に強いカネボウを取り込み、花王の化粧品事業を補完する狙いがありました。
まとめ
「カネボウ エビータが生産終了したのでは?」という疑問の背景には、過去の自主回収(ロドデノール問題)による信頼回復への取り組みや、安全性・成分規制の強化、そして時代に合わせたブランド戦略の転換があります。特にファンデーションなど一部のアイテムは、明確な発表がないまま静かに廃盤・生産終了となったものも多く、公式サイトのラインナップの変化からそれが読み取れます。
一方で、エビータ自体はスキンケアブランドとして存続しており、「ボタニバイタル」などのシリーズは引き続き展開中です。もし以前のファンデーション使用者で代替品を探しているなら、肌へのやさしさや使用感を重視した後継商品を選ぶことで、違和感なく切り替えることができます。
市場にはプリマヴィスタ、インテグレート、オルビスなど、エビータの特徴を引き継いだ実力派製品も多数。公式サイトや店頭サンプル、成分表などをうまく活用しながら、自分の肌に合う後継アイテムを賢く選んでいきましょう。信頼できる商品を見つけることが、日々のメイクやスキンケアの満足度を高める第一歩です。













