画像引用元:大正製薬公式サイト

花粉症の薬を買おうと思ってドラッグストアに行ったんですが…パブロン鼻炎錠sがどこにもないんです!まさか販売中止なんですか?



実はパブロン鼻炎錠sは販売終了となっており、すでに店頭ではほぼ見かけなくなっているんです。販売中止の理由と、代わりに選ぶべきおすすめの市販薬をわかりやすくご紹介します!
薬局で姿を見かけなくなったと感じている方は多いですが、その背景には業界的な流れや規制強化など、さまざまな要因があります。
- パブロン鼻炎錠sが販売中止になった理由とは?
- 目的別に選べる!おすすめの鼻炎薬の比較
- 市販薬を安心して購入するためのポイントと注意点
パブロン鼻炎錠sが販売中止の理由は?


そもそも「パブロン鼻炎錠s」ってどんな薬?
大正製薬が販売していた「パブロン鼻炎錠s」は、花粉症や季節性アレルギー性鼻炎に対応する第二類医薬品で、比較的手軽に購入できる市販薬でした。
その最大の特長は、2つの有効成分の相乗効果で「鼻水」と「鼻づまり」の両方にアプローチできる点です。
主な成分と役割
成分名 | 働き | 注意点 |
---|---|---|
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 | アレルギー症状(くしゃみ・鼻水)を抑える抗ヒスタミン成分 | 眠気が出やすい |
プソイドエフェドリン塩酸塩 | 鼻づまりを緩和する血管収縮剤 | 一部の国では規制対象成分 |
📌情報元:成分情報は大正製薬の製品情報ページパブロン鼻炎カプセルS
パブロン鼻炎錠sが販売中止になった3つの主な理由
公式サイトでも製造終了一覧にパプロン鼻炎錠sの名前が明記されております。
主な理由としては、主な成分である塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)が脳出血のリスクを高める可能性があるという理由とされているからです。
情報源:大正製薬公式サイト
理由① 成分に関する規制や国際的な動向の影響
なかでも注目すべきなのが「プソイドエフェドリン塩酸塩」の扱いです。
この成分は、鼻粘膜の血管を収縮させて通りをよくする一方で、一部の国では向精神薬への転用リスクがあるとして規制対象となっています。
国・地域 | プソイドエフェドリンに関する対応 |
---|---|
アメリカ・カナダ | 一部州では販売制限あり |
日本 | 管理薬品ではないが、一部製品は購入制限対象に |
韓国・タイなど | 医師処方箋が必要な場合も |
理由② 製品ラインの統廃合・市場最適化
製薬会社では、売れ筋だけを残し、類似製品や旧来処方の薬を統廃合していく動きが強まっています。
大正製薬も例外ではなく、「パブロンシリーズ」に関しては、より新しい処方や、持続時間の長い製品に注力する方向に転換しており、パブロン鼻炎錠sのような旧タイプ製品は整理対象になっていると考えられます。
理由③ 薬局・流通現場での扱いの変化
加えて、薬局側での仕入れ方針の見直しも影響しています。
眠気を引き起こす成分が含まれることから、「日常的な使用には不向き」と判断され、よりノン・スリーピー処方の鼻炎薬が重宝される傾向になってきています。
再販の可能性はある?
現時点では、大正製薬からパブロン鼻炎錠sの再販に関する公式アナウンスは出ていません(2025年5月時点)。
将来的に再登場の可能性があるケース
- 成分を変更したリニューアル品として再登場する
- パブロンシリーズ内で新ブランドに吸収統合される(例:パブロン鼻炎カプセルEX等)
そのため、今後もこの製品が戻ってくる保証はなく、代替薬を選んでいくことが現実的な対策といえます。
パブロン鼻炎錠sの代替品紹介します!


【第2類医薬品】アレジオン20 24錠
第2世代抗ヒスタミン成分のエピナスチン塩酸塩を1錠あたり
20mg含有。くしゃみ・鼻汁症状にすぐれた効果を発揮します。
【指定第2類医薬品】アネトン アルメディ鼻炎錠
アネトンアルメディ鼻炎錠は、鼻かぜや、花粉・ハウスダストなどによるアレルギー性
鼻炎にともなう、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりなどの諸症状に優れた効果を発揮します。
選ぶ前に知っておきたい「市販鼻炎薬の種類」
代替品を選ぶうえで重要なのが「どの症状を一番なんとかしたいか」です。
鼻炎薬には主に以下のようなタイプがあります。
症状別に見る鼻炎薬のタイプ
タイプ | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
抗ヒスタミン薬 | アレルギー反応を抑制 | くしゃみ・鼻水が多い人 |
血管収縮剤(局所 or 内服) | 鼻づまりを一時的に緩和 | 鼻の通りを良くしたい人 |
ノン・スリーピータイプ | 眠気を起こしにくい抗ヒスタミン | 日中の活動が多い人 |
医薬品の分類と購入時の注意点
市販薬は、医療用と異なり、成分・強さ・副作用のリスクなどが異なります。
特に注意すべきは医薬品の「分類(第1類〜第3類)」です。
医薬品の分類 | 購入条件 | 主な成分の傾向 |
---|---|---|
第1類医薬品 | 薬剤師からの対面説明が必要 | ステロイド成分・新薬など |
第2類医薬品 | 登録販売者がいれば購入可能 | パブロン鼻炎錠sが該当 |
第3類医薬品 | 最も購入しやすい | ビタミン剤などが中心 |
代替品に切り替えるときの注意点
1. 服用年齢・回数・副作用を必ず確認
特に小児・高齢者や持病を持つ方は、用法・用量の誤りが体に影響します。添付文書を読んだうえで薬剤師の相談がベストです。
2. 症状が長引くときは病院受診を
市販薬で2〜3日服用しても症状が改善しない場合、医療機関での受診が望ましいです。
自己判断による長期服用は避けましょう。
Q&A
Q: パブロン鼻炎錠は販売中止になったのですか?
A: 一部製品は販売終了しましたが、「パブロン鼻炎カプセルSα」などは継続販売中です 。
Q: パブロン鼻炎薬S錠はどのような薬ですか?
A: 急性鼻炎やアレルギー性鼻炎の症状を緩和する持続性鼻炎治療薬で、1日2回の服用で効果が持続します 。
Q: アレルギー性鼻炎に一番効く薬は何ですか?
A: 個人差がありますが、「アレジオン20」や「アレグラFX」などの第2世代抗ヒスタミン薬が効果的で、眠気も少ないとされています 。
Q: パブロンS鼻炎カプセルの副作用は?
A: 発疹、かゆみ、吐き気、めまい、不眠、排尿困難などが報告されています 。
まとめ
パブロン鼻炎錠sが突如店頭から消えた背景には、製造終了・成分の規制・製品ラインの再編といった、複合的な事情がありました。
とくに主成分のひとつである「プソイドエフェドリン塩酸塩」は、国際的にも取扱いが慎重になっており、安全性と薬効のバランスを見直す流れの中で販売中止という選択が取られたと考えられます。
ですが、安心してください。現在では、パブロン鼻炎錠sに近い処方や、より眠気が少ない設計の市販薬が複数登場しています。
この記事で紹介したように、目的別・成分別に選べば、自分にぴったりの代替薬を見つけることができます!
市販薬は“なんとなく”ではなく、成分と症状のマッチングが重要です。
症状に合わせて正しく選び、必要であれば薬剤師や専門家に相談することで、花粉やアレルギーのシーズンも快適に乗り切りましょう!