画像引用元:Verbatim Japan M-DISC Amaon販売ページ

m-discって1000年保存できるって聞いて安心してたのに…最近どこにも売ってないんですけど、生産終了ですか?



そう感じる方、増えてます!実はその背景には“時代の変化”や“市場の事情”が絡んでいるんです。
m-disc(エムディスク)は、“1000年保存”をうたう長期保存型ディスクとして、写真・動画・文書の保管に人気を集めていました。ところが最近「見かけない」「価格が高騰している」といった声が急増し、「生産終了では?」という噂も広まっています。
この記事では、そんなm-discに関する気になる疑問を深掘り!
噂の真相、デメリット、今後の活用方法までをわかりやすく解説します。
- m-discが生産終了と噂される理由と現状がわかる
- m-discの注意すべきデメリットが理解できる
- 今後m-discをどう活用するべきかがわかる


m-discが生産終了の噂はなぜ?


m-discとは?永久保存ができる光学ディスク
m-discの基本スペック
項目 | 内容 |
---|---|
形式 | 書き込み1回限りの光学ディスク(DVD/BD) |
記録層素材 | 耐熱・耐湿性に優れた無機素材(一般的DVDは有機色素) |
互換性 | M-DISC対応の光学ドライブが必要 |
メーカー | Millenniata(開発)/Verbatim(販売) |
保存可能年数 | 約1,000年(※米国防省準拠のテストデータあり) |
容量 | DVD(4.7GB)/BD-R(25GB、50GBなど) |



💡「1000年保存」とは、米国防省の試験に合格したという結果から導かれたものです!
噂の発端は?在庫がなくなった理由とは
開発元Millenniata社の活動停止
m-discの技術を開発した米Millenniata社は、2016年ごろから事業を縮小し、現在は実質的に活動を停止しています。
この影響で、独自の素材供給や技術開発が継続できなくなり、販売自体はVerbatimやLGなどのパートナー企業に委ねられるようになりました。
在庫減少の背景にある3つの要因
① 対応ドライブの生産減少
m-discは専用ドライブが必要ですが、PCメーカー各社では**「光学ドライブ非搭載モデル」が主流になっており、
BDドライブ自体の市場が縮小。
特にLG製のM-DISC対応BDドライブ**は、国内外で在庫が枯渇傾向にあります。
メーカー | M-DISC対応ドライブ有無(2025年時点) |
---|---|
LG | ○(一部モデルのみ) |
Pioneer | △(対応表記なし) |
BUFFALO | ✕(標準では非対応) |
② 店頭在庫と流通の縮小
Amazonや楽天市場などの大手ECサイトでも、m-discの在庫は減少傾向にあり、
価格がプレミア化している商品も増えています。
特にBDタイプ(25GB/50GB)は顕著で、1枚1,500円を超えるケースも…。
📦実際の価格比較(2025年4月現在)
種類 | 通常価格(2022年) | 現在価格(2025年) | 備考 |
---|---|---|---|
M-DISC DVD | 約400円 | 600~800円 | 枚数制限あり、在庫少 |
M-DISC BD | 約800円 | 1,200~2,000円以上 | 希少、品薄、取り扱い終了 |
③ メーカーの公式製品リストからの削除傾向
販売元のVerbatim公式サイトを確認すると、DVD版M-DISCは掲載ありですが、BD版は削除済みまたは「取り扱い終了」の表記が見られます。



「掲載削除=即終了」ではありませんが、縮小フェーズに入っていることは間違いなさそうです。


時代の流れ:クラウドとSSDへのシフト
他メディアとの比較(保存性・利便性)
項目 | m-disc | SSD/HDD | クラウドストレージ |
---|---|---|---|
保存期間 | 1000年 | 約5〜10年 | 無期限(契約次第) |
初期コスト | 高 | 中 | 低~中(課金型) |
利用環境 | ドライブ必須 | PC環境のみ | スマホでも可能 |
リスク | ドライブ不足 | 機器故障・経年劣化 | ハッキング・サービス終了 |
実際にm-discは生産終了したのか?
現在、「完全な生産終了」の公式発表は出ていません。
しかし、以下の複合的要素から、ユーザーから「生産終了したのでは?」と思われているのが現状です。
今後どうするべき?m-disc利用者への提案
✅ 早めのまとめ買いがおすすめ!
現状、今ある在庫が“最後になる可能性”が高いため、必要な方は早めに購入しておきましょう!


✅ 他メディアと併用したデータ保存が安心
「クラウド+HDD+m-disc」の3重バックアップが理想です。
m-discを“最後の砦”として活用するのが今後の現実的な使い方です。
m-discのデメリットや将来性は?


「永久保存」や「1000年耐久」で話題になったm-discですが、全てのユーザーにとって理想のメディアとは限りません。
本章では、m-discの具体的なデメリットや利用上の制限点、今後の可能性(将来性)について専門的に掘り下げて解説します。
m-discのデメリットとは?
① 一度書き込むと修正できない
m-discは「WORM(Write Once, Read Many)」という記録方式を採用しており、書き込みは1回限り。一度書き込んだ後のデータ編集・削除・追加はできません。
利便性の面での制約
比較項目 | m-disc | USBメモリ/外付けSSD |
---|---|---|
書き換え・追加 | 不可(追記も不可) | 可(自由に更新可能) |
作業ミスの修正 | 不可(最初が勝負) | 可(上書きや削除OK) |
大容量データ管理 | 複数枚必要 | 一括保存が可能 |



⚠️「間違って保存しちゃった…」が取り返せないのは、使い手を選ぶポイントです!
② 対応環境が限られる
m-discの利用には「M-DISC対応ドライブ」が必須です。
しかし、2020年代以降、光学ドライブ搭載のPCは急速に減少し、対応機器自体が入手しづらくなっています。
M-DISC対応ドライブを持っている
✅ 書き込みソフト(ImgBurnなど)を使える
✅ データは書き換え不要な最終版である
✅ 光学ドライブ搭載のPCがある(またはUSB接続できる)


③ 書き込み時間と手間がかかる
m-discは無機素材の記録層を高温で焼き付ける仕組みのため、書き込み処理が一般的なDVD/BDより時間がかかります。
たとえば、25GBのデータを書き込むのに30分以上かかるケースもあります。
実際の書き込み所要時間(目安)
ディスク容量 | 書き込み時間の目安 | 備考 |
---|---|---|
4.7GB(DVD) | 約10〜15分 | 通常ドライブより長め |
25GB(BD) | 約25〜35分 | 書き込みソフトとドライブ性能に依存 |
④ コスト面の負担
m-disc本体の価格はもちろん、対応ドライブや書き込みソフトなどの周辺機器にもコストがかかります。
また、光学ディスクのパッケージも大容量には対応しづらく、大量保存用途には向いていないとも言えます。
将来性はあるのか?
✅ 長期アーカイブメディアとしての評価は高い
現在でも、自治体の行政文書保存や病院の診療データのアーカイブではm-discが採用されているケースがあります。
JIS Z6017(光ディスクによる長期保存基準)に適合する特性を持ち、官公庁や企業のコンプライアンス対応としても注目されました。
🔍引用:首相官邸HP「デジタルアーカイブのための長期保存ガイドライン
- 長期保管には光ディスクの安定性が評価されている
- 書き換え防止性が必要なデータに向いている
✅ 終活・タイムカプセル用途でも支持あり
昨今では、「家族アルバムの最終保存」「遺言代わりの映像保存」など、m-discを“デジタル終活”の一環として活用する人も増えています。



📦「USBやクラウドは手軽だけど、将来サービスが終わったら見れなくなるかも…。m-discなら物理的に手元に残せます!」
❌ 一般市場向けの将来性は厳しい
m-discは「保存用」として特化しすぎており、日常利用には不向きです。
さらに、以下のような“時代の流れ”が将来的な需要を圧迫する要因になっています。
m-discの将来性に影響を与える要因
要因 | 説明 |
---|---|
光学ドライブ非搭載PCの増加 | モバイル・省スペース志向の加速 |
クラウドストレージの進化 | iCloud・Googleドライブなどが常時同期型に |
ストリーミング文化の浸透 | 動画や音楽の「所有→利用」への変化 |
環境配慮型ビジネスの推進 | プラスチック製ディスクの大量生産は今後抑制される可能性も |
- 家族の思い出を「物」として残したい
- 個人データを物理保管しておきたい
- 終活や防災備蓄用メディアとして活用したい
- クラウドやPCの故障リスクを懸念している
今購入するならこれ!おすすめ商品
製品名 | 容量 | 特徴 | 購入リンク |
---|---|---|---|
Verbatim M-DISC DVD | 4.7GB | 書類・写真保存向け | Amazonで詳細を見る |
Verbatim M-DISC BD-R 25GB | 25GB | 動画・画像ファイル保存に最適 | Amazonで詳細を見る |
LG製 外付けM-DISC対応ドライブ | USB接続 | Mac/Windows両対応 | Amazonで詳細を見る |
まとめ:m-discは“消えゆく名品”?それとも最後の砦?
m-discは、その保存性能において他のどのメディアとも一線を画す存在です。
しかし、開発企業の撤退や対応機器の減少、さらにはクラウドやSSDといった時代の変化により、「生産終了の噂」が現実味を帯びつつあるのも確かです。
一方で、「追記不可」「価格が高い」といったデメリットを理解した上で、“最終保存用”として割り切った使い方をすれば、今でも非常に価値のあるメディアであることは間違いありません。



🔐大切な思い出、家族の記録、消えてほしくないデータを“物理的に手元に残す”という安心感——それを叶えてくれるのがm-discです。
今後の将来性は決して明るいとは言えませんが、「今この時期に購入・活用する価値」はむしろ高まっているとも言えるでしょう。
最後の在庫がなくなる前に、自分にとっての“必要な保存手段”として、m-discをどう使うか考えておくタイミングに来ているのかもしれません。